2019年3月18日

【後編】創業者に聞くアップガレージの足跡|創業者×メンバー

2019年に4月にアップガレージは20周年を迎えます。

20周年特別企画として、経営陣×メンバーの鼎談インタビューを全4回に分けて公開します!

アップガレージのこれまで
石田社長×山中・石井【前編】【後編
アップガレージのこれから
河野さん×山崎・佐藤【前編】【後編

 


 

山中:なるほど。あと、これは聞きたかったことなのですが…僕がアルバイトとして入社させていただいたころ

石田:教師を目指していた時ね

山中:あ、そうです…!僕が教師を目指していた時。2007年に業績がこれまで右肩上がりだったのがカクンと下がって、石田社長が営業本部長に戻られたことが今でも記憶に残っています。僕が店舗にいた時にすごい思ったのが、石田社長に戻られないように頑張らなきゃ。というイメージがすごいあります。

石田:うるせえから?(笑)

山中:いえいえ(笑)

菅原さんとか、当時のスーパーバイザーも、石田社長を現場に戻さないように、っていう頑張りがあったんです。でも当時、僕も詳しくなかったのですが何があってあそこまで業績が落ちたのか、何をして業績を回復させたのか、あと一番はどうやってその時の店長陣を引っ張りあげたのか。というのが知りたいです。

 

2014年、19年間唯一の赤字からの復活の裏側

 

石田:そっか。あれ、みんな知らないよね。実は。

ダメになった原因はいくつかあって、ひとつは2004年上場して俺が調子乗っちゃったところ。上場はゴールじゃないと言いつつ、今思うとゴールに近かったよね、マインドが。ちょっと一息ついちゃった。

それと、あそこで今のクルーバーサイトの原型となる。「リーワンネット」という中古業態のサイトをつくった。リユースナンバーワンネット。あれってうちだけじゃなくて、うちが音頭取りをしてブックオフさんやハードオフさんなどいろんな方に出資していただき、上場企業10社くらいで会社を一個つくったんだよね。

石井:えええ、知らなかったです…!

 

石田:そうなのよ。楽天とかが、どんどん認知されている時代にね、このままだとIT系の企業に小売業界が席巻されてしまうという危機感があった。せめて、中古ではみんなで一致団結してウェブの世界でもイニシアチブを取ろうと。で、中古の小売業って在庫を抱えたり大変じゃない。そういう企業が集結して、今でいうヤフオクやメルカリのような中古品特化のサイトを作ろうとした。うちが60%くらい出資して。結果的には時期尚早だった。あとは、僕らの経験不足。

みなさんが持ってらっしゃるそれぞれの基幹システムのデータをうまくコンバート(変換)できなくて集められなかった。いろんな企業さんがいろんなシステムでまちまちにデータを持っていて、それを僕的には中古品のポータルサイトをつくりたかった。

リーワンネットは、結局2年くらいやったんだけど、結局年間何千万も赤字を垂れ流してしまった。出資していただいていたんだけど他社さんは3~5%とか。でもうちはリードだったから赤字分を全部決算に連結で入れなければいけなかった。

で、上場後にリーワンネットをはじめ2006~7年はそちらに入り込んで、店舗はおろそかになり荒れて、リーワンネットは業績で足を引っ張り、2007年はじめて赤字決算を出した。今までグループ全体で赤字決算はこれまでその年1回だけ。これ会社本当に潰れるかもしれない。と思った。下方修正出して、株主の方からガンガン電話かかって来て「社長だせ」とかね。

 

山中&石井:えええ。

 

石田:どうにか立て直さなきゃいけないというわけで、リーワンネットをクローズして。今でも覚えてるよ。正月明けに株主の皆さんに謝りに行ったの。まだお金尽きてなかったから、今だったら出資して頂いている3〜4割は戻せる、と。あと、そのシステムもアップガレージが買取ります。と。ある程度ECサイトもできてたんだよね。ああ、いまそれがあれだよ、クルーバーの原型!

 

石井:えええ…!

 

石田:そうそう。で、トップの皆さんに了承を得てリーワンネットを解散して、出血を止めた。そのあと僕が営業本部長になって現場に行くとすごい荒れていて。本部と意思の疎通も何もなく運営している。

原因は、本社と現場とのコミュニケーション不足。店舗の人たちの本部に対する不信感が浮き彫りになっていた。あの時、業績のいいエース級の店長をあえて本社に呼んだ。エース級を抜くから1店舗の力は弱まるんだけど、これがいまのAM(エリアマネージャー)の原型。てこれまで各店長と、僕っていう状況だったからパイプ役のような制度がなかったんだよね。

一番注力したのはコミュニケーション。ミーティングの回数を増やしたり、現場の不平不満がなかなか上がってこない体制になってたから。そこをAMを挟めることによってちゃんとそういう声が上がってくる。

あとは我々本部が言っている考え方やポリシーなどもなかなか伝わっていなかったからね。ネオアップ魂研修なんかもこの頃からスタートした。僕らの考えを浸透するようにして現場で起きていることが上に上がるようにAM制を敷いたりした。

 

石井:知らなかったです…!

 

山中:あの時はよく、石田社長が20時半とか21時くらいにお店にふっと来て、ご飯行くか。って。バイトなどもご飯に連れて行っていただいた。

 

石田:そう、あの頃多いときは牛角に月10回行った。メニュー見ないで言えるから牛角の店員が驚いたりね。(笑) あとは、あのとき上場して本社が池尻大橋にあったから、町田のホイールズの2階に休憩室あるじゃない。あそこに本社を戻して間接部門のコストダウンして。俺も乗っていた車売ったしね。

 

山中:えーと、SC?

 

石田:そう、ブルーのSC。ちょっと小粋な。でも赤字は1期で回復してすぐ戻った。アップガレージは業態が強いからちゃんとやれば、ちゃんと伸びる。

石井:全く知らなかったです。リーワンネットは先を行き過ぎたのがすごいです。

 

石田:各社独自の一品一品あるデータを集める大変さを経験した。だから本当は基幹システムは配っちゃえばいいのかもしれないね。

20周年は真剣に通過点だと思っている。ネクサスジャパン(旧東京タイヤ)やアップガレージのビジネスモデルを世界展開していきたい。マクドナルドのようにどこの国にもこのロゴマークを広めたいよね。

山中:ますますスピード感も早まっていきますね。

石井:ピリピリ感を持って。僕は、nori-na(ノリーナ)頑張ります。nori-naはマーケットを広めるサービス、新しい可能性を秘めていると感じているので。今までは車を持っている人しか相手にできなかったビジネス。これから持ってない人に展開していける可能性を秘めていると思うので。

 

石田:そうだな。あとは張さんがやろうとしている新しい動画サービスもうまく絡めて、新しい出会いやコミュニケーションの場になるいけてるコンテンツになれるといいよね。世の中さみしんぼばっかりだから、そういうところに活路があるかもしれない。

山中:僕らは安心させなければいけないと思っています。スーパーGTに参戦して連れて行ってもらったり。

 

個人的に僕はアルバイトから拾ってもらって。採用して、育てていただき、チャレンジさせてもらって、今やってこれているのはあの時採用してくれた石田社長や育ててくれた人たちだと思っています。新しいことをやって、僕らがアップガレージを守って行かなければいけないんだろうなと日々感じます。

足を止めたくないです。だからこそ今日お話をして、ピリピリ頑張らなければいけないと感じました。それをやるのは直営支援部の僕とFC支援部の菅原さんと、河野さん、お店のみんなと頑張っていきたいです。

 

石田:そうだな。今クルマにお金かけるとモテなそうじゃん。でもクルマ好きになるような、ワイスピみたいなムーブメントを作りたい。

ゆくゆくは、日本のチューニングメーカーが海外に出るのを応援していきたい。日本国内でマーケットが縮小して苦しんでいる。かたや海外を見たら、日本メーカーに対するブランド力がある。でも日本企業はうちを含めて、下手くそ今のままだと廃業して行ってしまう。だから海外に出て行ったり、クルーバーを通じてお手伝いしていきたい。

 


最後に、石田社長へクルーバーホールディングスではどんな人が向いていると思いますか?という質問し

人のために汗をかける人。保守的ではなく変化を許容できる人。と答えていただきました。

 

インタビュー企画にご協力いただきありがとうございました!